======================================================  クライオニクス・マガジン(第16号 2000/8) ====================================================== うだる暑さで記事も書けません。今月も遅れての発行です。 液体水素にひたってみたい・・・ ======================================================  BioTransport多難の船出 ====================================================== アルコー、クライオケアに新しいサスペンション(低温保存) サービスを提供するはずだったBioTransportが別のサービス で事業を開始することになりました。細胞の低温保存です。 細胞を低温保存してもreanimation(回復)できるわけでは ありません。回復の際の参考情報にはなるでしょうがあくまで 補助的な手段です。補助的といえな、たとえばペットの細胞を このサービスで保存しておき、自分が復活したあとペットの クローンを作るという利用法があります。(ペットがなついて くれるかどうかは別の問題ですが・・) マガジン創刊からの読者には繰り返しになりますが、 BioTransportは、サスペンションサービスを現在の技術水準まで 引き上げるために設立されました。現在、アルコーが使っている 手法は1970年代に開発されたものであり、以後、大きな 改善は施されていません。この技術で最も進んでいる21st Century Medicineの技術でより損傷が少ないサスペンションサービスを 提供しようとしているのです。残念ながら、サービスの開始時期は アナウンスされていません。 ======================================================  ポールへの支援 ====================================================== 一昨年来日し、日本のクライオニクス関係者にもなじみが深い Paul Wakferが進めているプロジェクト、 Hippocampal Slice Cryopreservation Project (HSCP) が初年度の 計画をほぼ終了し、次年度の資金を求めています。 このプロジェクトの最終目標は、完全な、復活できる状態での低温保存 技術の開発で、HSCPの成果はまだまだ先にならないとでてきませんが、 数少ないこの分野の研究プロジェクトです。日本からもいくばくかの 資金を提供できればと思っております。くわしくは以下のHPを ごらんください。 http://www.neurocryo.org ======================================================  日本でのサービスを受ける体制の整備 ====================================================== JCAでは、日本でクライオニクスを受ける希望者が受けられるように する環境整備に着手する予定です。5月号を参照いただきたいのですが、 homas Donaldsonさんの投稿が示すように、事故等の突然死を別にすれば、 死は徐々にやってくるもので、その場合、市民権なしに米国にわたって サービスを受けることは可能なので、そのための枠組みを作ったらどうかと いうことです。 具体的には、生命保険の受取人を米国のクライオニキストにして、その人に 手数料を保険金の中から払って動けなくなったとき誰に助けてもらう契約を すればいいわけで、その契約のひながたをアルコーと協力して作ろうかと 思います。その契約の中でサインアップ代行までやってもらえば実に簡単です。 契約の写しは必ずアルコーにいくようにするのです。 復活のほうは Metamorphosis Society での復活を考えていますが、 米国にわたってLifepactにはいるという選択も選べるようにしたほうが いいと思います。 8月から数か月でこの調整とひな型作りをします。この作業をいっしょに やっていただける方を募集します。ご連絡お待ちしております。 ============クライオニクス・マガジン============ ・毎月1日発行 ・発行者:JCA(e-mail : cryo-j@kanon.to) ・発行人:山本 邦雄 ・このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ ) http://www.kanon.to/jcamag.htmlから登録・解除ができます。 ・本メールマガジンはパブジーンからも発行しています。 http://www.pubzine.com/detail.asp?id=793 から登録・解除ができます。 ================================================= M-200011050750000000015596000 241618