======================================================  クライオニクス・マガジン(第97号 2014/11) ====================================================== 配信をさぼり、4か月も空いてしまいました。 その間にも技術は進んでいます。 注目も技術のご紹介を中心に97号をお届けします。 ========================================================  新しいクライオニクス技術「persufflation」 ======================================================= Arigos Biomedicalという会社でアルコーの元社長Tanya Jonesと Steve van Sickleが新しいクライオニクス技術を開発しました。 通常のガラス化に加え、高気圧でヘリウムなどの希ガスで 灌流することで、ひび割れを完全に防ぐだけでなく、凍結保護剤の 毒性を著しく低下させることができたとのことです。 この希ガスによる灌流は英語でpersufflationと言いますが、 日本語に訳すと「気体灌流」になると思われます。 Arigos Biomedicalはもう豚の腎臓を気体灌流で処置した実験を 行いました。CTスキャンでその腎臓が普通にガラス化された腎臓に 比べてひび割れが非常に少なく、今までなかった高度な保存が できたそうです。 詳しい情報は特許のページで得られます。 今後の進展から目が離せません。 http://www.google.com/patents/US20140011182 ========================================================  脳の低温保存について ======================================================= 少し前の情報になりますが、脳の低温保存についてアルコーが まとまった記事をアップしました。記事の最後にはこれまでの 研究の進展を示す年表もあり、とても参考になります。 http://www.alcor.org/Library/html/braincryopreservation3.html なお、次回のアルコーのカンファレンスは2015年10月、 9〜11日に予定されています。詳細決まったら ニュースでお伝えいたします。 ========================================================  Brain Machine Interface ======================================================== クライオニクスが不要になる可能性も出てきています。 脳にフィルムデバイスを装着して脳の動きをモニターして コンピュータに移すのも夢物語ではなくなってきています。 フィルムデバイスの動画です。このプロジェクトでは 日本が中核的な役割を果たしています。 https://www.youtube.com/watch?v=ybM6lL16nFg 以下は心筋の活動をモニタリングするフィルムデバイスです。 とてもわかりやすい動画です。 http://vimeo.com/54895365 ========================================================  アムリタ不老不死研究所 ======================================================== 最近、面白い日本語のサイトを見つけました。 不老不死研究所、何て刺激的な! http://amrit-lab.com/ もちろん、クライオニクスの記事もあります。 アルコーの動きもウオッチされています。 http://amrit-lab.com/hibernation.html ちなみに、JCAにもちゃんとリンクを貼っていただいています。 いろんな情報があるので読み込んでみようと思っています。 ●● MIXIにもコミュニティあります。参加歓迎!    http://mixi.jp/view_community.pl?id=859637 ●● クライオニクス・マガジン、バックナンバーもごらんください。    http://archive.mag2.com/0000015596/index.html ============クライオニクス・マガジン============ ・発行者:JCA e-mail : mid_hikaru@yahoo.co.jp          HP : http://www.cryonics.jp ・発行人:緑川ひかる(http://www.cryonics.jp/hikaru) ・このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ ) =================================================