ALCOR年次報告
9月13日、アルコー生命延長財団の理事会がありました。
その内容を簡単に報告します。
アルコーの活動は、1点集中型でなく、多方面にバランスのとれた
活動を行なった。
(1)メンバーへのサービス
アルコーのサービスについてメンバーの満足度は向上している。また、
メンバーズハンドブックを作成した。4半期に一度更新していくつもりで
あるが、更新のプロセス(業務システム)はまだできあがっていない。
(2)プロモーション
マービン・ミンスキーら著名人をキープレイヤーに迎え、4月に会議を
行なった。イメージアップができたと考えている。
(3)国内のCryoTransport(暫定的冷凍処置と移動)研修
処置のための研修を4回行なった。通年では7回になる見込みである。
一度研修を受けたメンバーの技術を維持するためのテストとビデオテープ
ももうすぐできあがる見込みである。また、現状の凍結保存の手法を評価し、
代替案を探求するため、BioTransportという会社を設立した。この会社
の業務は21st Century Medicineとの共同作業であり、
短期の契約が結ばれている。
(4)海外でのCryoTransport研修
11月にロンドンで行なわれる。
(5)研究
空輸のできるPerfusionシステムが機器製作の段階にはいっている。
(注:perfusionは灌流(かんりゅう)と訳します。製作している
機器は、空輸が可能な機械で、その機能は死んだ人から血液をぬいて、
保存用の液体を注入し、その液体を循環させておくことです。)
(6)患者保護
ビデオカメラによるモニターが一層充実した。
(7)組織強化
理事が3人増えた。引退したカルロスもアドバイザーとして残ってくれる
こととなった。
(8)科学・医学アドバイザリーボード
アルコーは以前から専門的見地から助言のできる人材に助力を求めてきた。
彼らの努力はアルコーがより多くのプロフェッショナルなメンバを
得ることに貢献している。
(注:Japan Cryonics Associationには医学アドバイザーが一人います。)