■■■ ■ ■ 森と「ビジョン・クエスト」 ■                               緑川ひかる  自然破壊が叫ばれて久しい。これは、人々が自然のルールを知らないからだ、 ということで、子供を幼いうちから森に連れて行き、ルールを肌で学ばせる動きが でてきている。たとえば、スウェーデンの「森のムッレ」教室の支部が神奈川に できるそうな、大いにけっこう。  しかし!! 既に大人になってしまった私たちはどうすればいいのだ? そもそもよくできた 「森のムッレ」教育プログラムも、人間が「理性」で考えたものであり、その理性 こそが地球の生命圏を圧迫しているのではなかったか? ひかるは提案する。 「全国民にビジョン・クエストを!」  ビジョン・クエストをご存知だろうか? ネイティヴ・インディアンの世界では 成人するにあたり、水のはいった水筒だけを持たされて、自然の中でひとりで一週間 暮らすのだ。ヨコーテに襲われるかもしれない、この木の実は食べて大丈夫だろうか? このような経験で自然との正常な関係を築くのだ。それで、「大人」になる。 自然との正しい関係を構築できていないわれわれが地球を汚していることを、兄気分 のネイティヴのみんなは苦々しく感じているだろう。はっきり言っておく! 未開人は私たちのほうで、彼らではない!  ということで、全国民にビジョンクエスト体験を義務づけることを提案する。 この公約で、衆議院当選、できるかなあ??