本当に復活できるのですか?
可能性は十分あるでしょう。ただし、いままで復活した人はいないし、現時点では復活のための技術は出揃っておりません。
「ガラス化」の技術で保管された人は、早ければ2040年ころ復活の技術が整うとの予測があります。
可能性を信じ、死の直後に、その時点での最高の技術で保管されることが大事です。
復活した時代の「人権」は?
率直に言ってわかりません。ひとりでもクライオニクスから復活すれば、その人の人権について法的な整備をせざるを得ないと
思いますので、おそらく心配ないと予想しています。
クライオニクスは信頼できる技術ですか?
現在の技術では、臓器レベルで完全に活動を停止し、復活不可能と予想される時間が経ってから復活した例があるだけです。
いまのところ、復活しない実例のがはるかに多ことは事実ですが、復活したという事実を重視したいと思います。
臓器レベルでかなりの確実で復活できた時点で、社会に受け入れられていくのであようが、まだ時間がかかるようです。
日本に研究所はありますか?
日本にはクライオニクスの研究所はありません。
類似の研究をしている人はいますが、あえて”クライオニクス”という言葉は使っておりません。
しかし、この研究は個人が手弁当でやっているレベルであり、毎年億単位の資金を投入している米国の「21世紀医療研究所」と
比較できるものではありません。現在では「21世紀医療研究所」は唯一の期待の星と言っていいと思います。
法的に死んだあとの財産は安全に管理できますか?
リヒテンシュタインのReanimation Foundationが、法的な死後のあとも実質その人のために財産を保全する仕組みを作っております。
JCAには法律の専門家が不在で、Reanimation Foundationが本当に安全かどうかを厳しくチェックすることはできておりません。
もし、JCAに死後の財産管理について要望があれば、英語に強い弁護士に依頼して、安全性を確認することになります。
復活時期を選べますか?
クライオニクスのプロバイダによりますが、一般的には可能です。JCAと関係が深いCIでも可能です。
しかし、復活時期を保証する義務はCIは負っていません。希望はできるし、CIは努力するということです。
復活した未来でやっていけますか?
これもお約束はできませんが、大丈夫でしょう。アフリカの未開(いや
な言葉ですね)の生活の型を米国につれてきて、短期間で順応した例がありま
す。人間の順応性は恐るべきものです。
現在、日本で実際にクライオニクスを望んだ実例はありますか?
希望をいただき、検討し、見積もりまで提出したことがあります。実際に保存まで至った実例はありません。
将来人口が増えすぎた時、我々を復活さえてくれますか?
人権を大事にする世界であれば、人口爆発で食料問題が解決できていない状況だったら、保存された人を復活させないでしょう。
逆説的な言い方ですが、復活できれば、その社会は人口問題が解決されている社会だということです。
将来、復活した人の年齢はクライオニクス当時のままなのですか?
生物学的には当時のままになると思います。
例えば、コストの関係で脳(頭部)だけの保存を希望した若者に老人の体を与えても意味がありませんし、異物として認識されてしまう
可能性もあるからです。もちろん、技術の発展状況によっては、選択肢が増えることもあり得ると考えられます。
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